天然記念物 又八沼に生息するシナイモツゴ
シナイモツゴは、昭和5年宮城県志田郡鹿島台町の品井沼(しないぬま)で発見された日本固有種である。コイ目コイ科モツゴ属の淡水魚で、全長6cmから8cm、オスがメスより大きい傾向があり、水圧や速さを感じる側線部が不完全であるのが特徴である。
かつては関東以北から秋田県、岩手県まで広く生息していたが、外来種のブラックバスによる食害等により、全国的に生息が脅かされており、関東地方では絶滅したとされている希少種である。
これまで秋田県、岩手県が北限とされていたが、平成5年通称又八沼で釣り人により生息が確認され、今日では本市が自然分布の北限と考えられている。地元住民に「沼チカ」と呼ばれて親しまれ、生活に密着に関係しており、生物学的にも歴史的にも非常に価値の高いものである。

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