有形文化財 木彫阿弥陀如来座像
寺伝によると、指定物件は、聖徳太子が生母供養のために彫ったもので、江戸時代徳川五代将軍綱吉の生母桂昌院によって法隆寺から江戸に移され、戦後、芝の増上寺から清岸寺に下付されたものといわれている。
指定物件は木像で全体に金箔が塗られ、背には舟形光背を負った寄木造りの座像である。印相は十巻抄という「定印」または「開敷蓮」と言われるもので、真言密教の経軌となっている。衣紋は両肩を蔽い、その線は大小の波が翻転するような彫痕から翻波式と呼ばれ、青森市内でこの型式は他に類例がない。光背には瑞雲がかかり、その先端には燭懸大二、小二が備わり火が灯されると、嵩厳な雰囲気に包まれる。

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