ジカウイルス感染症
ジカウイルス感染症とは
蚊が媒介するジカウイルスによる疾患で、中南米・カリブ海地域やアジア太平洋地域を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。さらに、シンガポールやタイ、ベトナム、マレーシア等の近隣諸国においても国内感染が確認されました。症状は軽く、2~7日続いた後に治り、予後は比較的良好な感染症です。
ジカウイルスは母体から胎児への垂直感染を起こすことがあり(先天性ジカウイルス感染症)、小頭症などの先天性障害を起こす可能性があるとされていることから、特に妊婦及び妊娠の可能性があるかたは、可能な限り流行地域への渡航は控えてください。
感染経路
ジカウイルスを持った蚊に刺されることによって感染します(ヒト→蚊→ヒト)。基本的に、感染したヒトから他のヒトに直接感染するような病気ではありませんが、稀なケースとして、輸血や性行為による感染が指摘されています。
ヒトスジシマカの活動時期
主に5月中旬~10月下旬
潜伏期間
2~12日(多くは2~7日)と言われています。
症状
主として軽度の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、斑丘疹、結膜炎、疲労感、倦怠感等が現れます。これらの症状は軽く、2~7日続いて治まります。
予防のために
現時点で有効なワクチンはありませんので、予防には蚊に刺されないようにすることが重要です。海外の流行地域に出かける際は、肌を露出しないように長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きは避けましょう。また、虫よけ剤の利用も有効です。
流行地域から帰国されたかたへ
- 症状の有無にかかわらず、流行地域での滞在中及び帰国後少なくとも6か月(パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中)は、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えましょう。
- 流行地域から帰国後最低2週間は、虫よけ剤を使用するなどして蚊に刺されないための対策をとりましょう。
- もし、流行地域で蚊に刺されてから数日後に症状が出たときは、医療機関を受診してください。
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