ノロウイルス等による感染性胃腸炎に注意しましょう
更新情報
- 2025年1月31日リンクを更新しました。
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎
ノロウイルスとは・・・?
感染性胃腸炎、食中毒の原因ウイルスとして知られています。季節的には秋口~春先に発症者が多発しています。
患者の便やおう吐物の中には大量のウイルスが含まれており、少量のウイルスでも感染します。このため、ウイルスに汚染された手指や器具、汚染された場所を手で触っても、口から入り感染することがあります。
症状
感染後、24~48時間で、下痢、吐き気、腹痛、発熱(38度以下)等の症状で発症します。多くは数日で回復しますが、抵抗力が落ちている人や乳幼児、高齢者等では、脱水等により重症化することがあります。
ノロウイルスは、症状が消失後も約1~4週間程度、便の中に排出されつづけます。
ノロウイルスについてはワクチンがなく、また、治療は対症療法に限られます。
消毒のポイント
次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒薬)と加熱(85度で1分以上)による消毒が有効です。
※塩素系消毒薬の作り方:下記の添付ファイル「ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の消毒について」参照
ノロウイルスには、消毒用アルコールや逆性石けんは効果が確実ではありません。
予防法
ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎や食中毒は冬場に多く発生する傾向があります。
特に、保育園、学校、福祉施設などで発生した場合は、集団発生につながることがあります。
- 二枚貝を調理する場合は十分に加熱しましょう。湯通し程度の加熱ではウイルスは死滅しません。特に、子どもや高齢者等の抵抗力の弱いかたは、加熱が必要な食品は中心部までしっかり加熱して食べましょう。
- 調理器具等は使用後に洗浄しましょう。
- 生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄しましょう。
- 患者の糞便やおう吐物には大量のウイルスが排出されるので、トイレの後、調理をする際、食事の前にはよく手洗いをしましょう。
- 手洗いの後、使用するタオル等は共有せず清潔なものを使用しましょう。
- 下痢やおう吐等の症状があるかたは、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
- 胃腸炎患者に接するかたは、患者の糞便やおう吐物を次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤など)で適正に処理し、感染を広げないようにしましょう。
※おう吐、便の処理方法:下記の添付ファイル「ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の消毒について」参照
参考
ノロウイルスQ&A
その他の食中毒
病因物質 | 潜伏期間 | 症状 | 主な汚染・感染経路 |
---|---|---|---|
サルモネラ属菌 | 8時間~2日 |
腹痛、発熱、下痢 1週間程度で回復 |
卵や食肉、その加工品など |
カンピロバクター | 1~7日 | 下痢、腹痛、頭痛、めまい、筋肉痛、発熱 | とりわさ、牛レバー刺し、生焼けの肉、サラダ、生水 |
ウエルシュ菌 | 8~22時間 |
下痢、腹痛、腹部膨満感 症状は、軽く数日で回復 |
カレーなど大量に調理された加工食品 |
黄色ブドウ球菌 | 30分~6時間 |
激しい嘔吐・吐き気、下痢、腹痛 24時間以内で回復 |
手指を介して汚染された食物など |
ボツリヌス菌 | 12時間~4日 |
目のかすみ、まぶしさ、神経麻痺 死亡率が高い |
真空パック商品など |
こんな症状があったら食中毒を疑いましょう!
- 下痢
- 吐き気・嘔吐
- 腹痛
- 神経症状(目のかすみ、ものが二重に見える、しびれ、めまいなど)
上記のような症状がある場合には、個人の判断により下痢止めや吐き気止めなどの薬を使用せず、速やかに病院に行きましょう。
お問合せ先
青森市保健所
- 感染症対策課(感染症)電話:017-765-5282
- 生活衛生課(食中毒)電話:017-765-5293
関連リンク
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このページに関するお問い合わせ
青森市保健部青森市保健所感染症対策課
〒030-0962 青森市佃二丁目19-13
電話:017-718-2852 ファックス:017-765-5202
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