青森市雪対策基本計画
計画策定の背景と目的
本市は、青森県のほぼ中央に位置し、平成17年4月に旧青森市と旧浪岡町の新設合併により誕生した中核市で、北は陸奥湾に面し、東部と南部は奥羽山脈の一部をなす東岳山地から八甲田連峰に、西部は梵珠山を含む津軽山地から津軽平野に連なるなど、雄大な自然環境に恵まれています。
旧青森市は、江戸時代以来、港を中心に都市が形成されてきており、昭和20年の青森大空襲により市街地の大半が焦土と化したものの、戦災復興土地区画整理事業により、現在の青森駅周辺の市街地が整備され、県庁所在地として、行政・業務・商業・文化等高次な都市機能が集積し、本州と北海道を結ぶ物流の拠点として、また、旧浪岡町については、羽州街道を中心とした交通の要衝として、それぞれ発展してきました。
本市は、人口30万人規模の都市としては、国内はもとより世界でも有数の多雪都市であり、都道府県庁所在地としては全国で唯一、市全域が特別豪雪地帯に指定されていることなどから、雪処理に対する市民の関心が高く、冬期積雪期の安全・安心のための雪対策の充実が求められています。
また、本市の雪対策においては、人口減少・少子高齢化の進展、温暖化による少雪や短時間での大量降雪などの気候変動への対応、豪雪災害や震災などの各種災害への対応、ライフスタイルの変化による多様な市民ニーズへの対応などが求められており、持続可能な雪対策の促進が大きな課題となっています。
一方で、国においては、民地の除排雪作業中の死傷事故の防止に向け、地域住民をはじめとする地域の関係者と、地域の現状や将来見込み等の認識を共有した上で、自立的で安全な地域を実現するための将来構想を地域ぐるみで設定し、その達成のための各主体の取組を定めるものである「地域安全克雪方針」に係る制度を創設しました。
このような中、本市では令和3年に「青森市雪対策基本計画」を策定し、雪対策に取り組んできましたが、この度の計画期間の満了に伴い、本市の雪対策の基本である「青森市市民とともに進める雪処理に関する条例」(平成17年青森市条例第144号)(以下「条例」という。)の趣旨を踏まえつつ、効果的かつ効率的な雪対策を実施するため、計画内容の改訂及び地域安全克雪方針の策定を行うものです。
計画期間
計画の期間は、令和6年度から令和10年度までの5か年とします。
計画の理念
共に助け合い 支え合う 雪と調和した快適都市の創造
計画の基本方向
- 冬期積雪期における安全・安心な道路交通環境の確保
地域や除排雪事業者等との連携のもと、除排雪関連情報の更なる共有化を図るとともに、持続可能な除排雪体制の構築に向け、除排雪業務の効率化を図りながら市内各地域の実情や特性に合わせた除排雪作業を実施します。 - 冬期積雪期においても住みよい都市づくりの推進
地域の自主的な雪処理を支援する流・融雪溝整備などにより、通学路をはじめとする安全・安心で快適な歩行者空間を確保し、冬期積雪期においても住みよい都市づくりを推進します。 - 安全で負担の少ない持続可能な雪処理の推進
除排雪作業中の死傷事故を未然に防ぐための安全対策の徹底や、死傷事故の原因の大半を占める屋根雪処理に関する対策を推進します。
また、地域やボランティア団体等との連携により、高齢者や障がい者等にとっても負担が少ない持続可能な雪処理を推進します。 - 冬期積雪期においても災害に強い都市機能の確保
豪雪時における市民生活への影響を最小限に抑えるため、関係機関と連携した全庁体制での対応の充実を図るとともに、冬期積雪期における災害発生時に備え、防災活動拠点施設等周辺の道路交通の確保に努めます。
また、道路除排雪作業が円滑に実施されるよう、関係団体との連携により作業進捗状況のばらつきを解消するための体制を構築します。 - 地域資源である「雪」に親しむ文化の醸成
先人たちにより育まれてきた雪国特有の文化・景観・経験などを、本市特有の地域資源として捉え、子どもから大人・高齢者まで、幅広い市民及び来街者が雪に親しみ、共生するライフスタイル(雪国文化)の醸成を図ります。
関連リンク
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このページに関するお問い合わせ
青森市都市整備部道路維持課
〒030-8555 青森市中央一丁目22-5 本庁舎3階
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