日本一おいしい水を守る植林事業
「日本一おいしい水」と称された横内浄水場でつくられる水道水は、原水を供給する横内川と、その源をなす豊かな森によって育まれています。
このおいしい水の源となっている横内川を守るため、本市では平成4年度から横内川の集水区域において「水源涵養保安林造成整備事業」としてブナ、ミズナラなど広葉樹の植林を行ってきました。この植林事業は、多くの市民の皆さんのボランティア活動と寄附金に支えられながら、平成21年度までの18年間で46.5ヘクタールに174,000本の苗木を植林し無事終了しました。
22年間にわたり実施した植林事業に寄せられた寄附金は約7千9百万円、ご協力いただいた植林ボランティアの数は約1万1千人に上ります。ご支援やご協力をいただいた市民の皆さんに心から感謝します。

「日本一おいしい水」を守り育むため市民の皆さんと協働で整備した植林地は、水道水源の保護はもちろんのこと、治山治水に役立つほか下流の田畑を清浄な水で潤し、さらには、やがてそそぐ陸奥湾を豊かにすることで我々に多くの恵みを授けてくれます。
今後は適正な保育管理を施しながら、この植林地が立派な森林に育つよう見守っていきます。
事業の実績
「水源涵養保安林造成整備事業」(横内地区での植林事業)
年度
平成4年~平成21年
植林面積
46.5ヘクタール
植林数
174,000本
植林樹種
ブナ、ミズナラ、カツラ、トチノキ
植林ボランティア
249団体、9,841人
「水源環境保全林整備事業」(天田内地区での植林事業)
年度
平成22年~平成25年
植林面積
0.8ヘクタール
植林数
3,040本
植林樹種
ブナ、ミズナラ、カツラ、ケヤキ、トチノキ、イヌエンジュ、コバハンノキ、ヒメヤシャブシ
植林ボランティア
98団体、1,390人
植林の様子
横内地区


天田内地区


植林した苗木の成長
植林したブナの苗木について、毎年成長量を調査しています。


[各年度に植林したブナ標準木の成長量調査結果]
※グラフは、茶色部分が植林時の苗木の高さ(約60cm)と、緑色部分が植林をしてから令和4年度調査時点までの成長量を表したものとなっています。
植林試験区域の調査
横内地区の平成16年度植林地内に、様々な密度でブナの苗木を植林した区域があります。ここは、区画ごとに植林するブナの苗木の本数を変え、その成長の様子を観察する目的で設置した試験区域であり、専門機関が定期的に、植林したブナのほかミズナラなどの既存木も一緒に観察し、試験区域内の植生調査を行っています。
このページに関するお問い合わせ
青森市企業局水道部総務課
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