アルツハイマー病の新しい治療薬
令和6年1月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」では、認知症の人が状況に応じた適切な医療を受けることができるための医療機関の整備や認知症・軽度認知障害(MCI)の早期発見、早期診断及び早期対応を推進するために必要な情報の提供などの施策を講ずることが求められています。
上記の趣旨に基づき、アルツハイマー病の新しい治療薬や医療機関に関する情報を掲載します。
抗アミロイドβ抗体薬
抗アミロイドβ抗体薬であるレカネマブ(レケンビ®点滴静注)、ドナネマブ(ケサンラ®点滴静注液)は、アルツハイマー病の原因に働きかけて病気の進行自体を抑制する薬として、国内で承認された薬です。
アルツハイマー病による認知症が軽度である時期及びアルツハイマー病による軽度認知障害のかたが治療対象となり、検査(脳脊髄液検査またはアミロイドPET検査)により脳にアミロイドβがたまっていることを明らかにする必要があります。
この薬の使用により、認知機能障害の悪化が有意に抑制されたことが報告されています。
副作用としては、使い始めの初期に、注射したときに頭痛、寒気、発熱、吐き気などが現れることがあります。
また、特に使い始めて数か月以内に、脳が腫れたり、脳に少量の出血が生じたりするなどの報告があります。そのため、初回投与が可能な医療機関での注意深い観察、評価が必要とされています。
詳細な情報は、厚生労働省ホームページ外部リンクをご確認ください。
治療までの流れ
新薬は、アルツハイマー病による軽度認知障害のかた及びアルツハイマー病による認知症が軽度である時期のかたのうち、検査(脳脊髄液検査またはアミロイドPET検査)により脳に原因物質であるアミロイドβがたまっていることが確認できた場合に治療対象となります。また、治療にあたっては様々な検査があります。
検査結果によっては、希望しても治療の対象とならない場合があります。
新薬の相談医療機関情報
新薬による治療は、まず、以下の相談医療機関へご相談ください。
医療機関名 |
所在地 |
電話番号 |
受診にあたってのお願い |
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青森県立つくしが丘病院(認知症疾患医療センター) |
三内字沢部353-92 | 017-787-2121 | 受診を希望する場合、事前に医療連携室(017-787-2121)までご連絡ください |
青森新都市病院 | 石江3-1 | 017-757-8750 | |
えびな脳神経クリニック | 緑2-1-3 | 017-735-3000 |
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中野脳神経外科・総合内科クリニック |
石江4-4-3 | 017-788-7200 | MRI検査を電話または本院ホームページで予約の上、同伴者と一緒に来院してください |
脳神経外科内科藤本クリニック | 大野字片岡34-3 | 017-729-1111 |
必ずご家族等と一緒に来院してください |
こころのケアセンターふよう |
雲谷字山吹93-1 | 017-738-2214 |
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まちだ内科クリニック | 羽白字沢田39-4 | 017-788-6688 |
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初回投与医療機関
新薬の相談医療機関受診後、以下の医療機関で投与が行われます。受診にあたっては、新薬の相談医療機関からの紹介状が必要になる場合があります。
医療機関名 |
所在地 |
電話番号 |
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青森県立中央病院 | 東造道2-1-1 | 017-726-8377(医療連携部直通) |
青森新都市病院 | 石江3-1 | 017-757-8750 |
関連情報
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厚生労働省ホームページ(アルツハイマー病の新しい治療薬について)(外部リンク)
厚生労働省ホームページリンク
このページに関するお問い合わせ
青森市福祉部高齢者支援課
〒030-0801 青森市新町一丁目3-7 駅前庁舎1階
電話:017-734-5326 ファックス:017-734-5789
お問合せは専用フォームをご利用ください。