薬剤部

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ページ番号1003355  更新日 2025年4月17日

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業務体制と内容

薬剤部は薬剤師21名(正職員20名、会計年度任用職員1名)で24時間体制(夜間は当直体制、休診日は日直及び交代勤務体制)を敷き、調剤(注射剤を含む)・薬剤管理指導・医薬品の供給管理・製剤・抗がん剤無菌調製・抗がん剤レジメン管理・医薬品情報提供・薬物血中濃度解析・チーム医療(感染制御チーム・抗菌薬適正使用支援チーム・栄養サポートチーム・緩和ケアチーム・骨折リエゾンサービス)および各種委員会への参加など多岐に渡る業務を行っています。
外来処方箋は90%以上院外処方せんとなっていて、薬剤師の業務は患者さんが入院されている病棟で行うことが多くなってきています。
また、薬学生の教育にも携わり、各々が様々な資格を取得することで、業務の質の向上に努めています。

薬剤長 新岡 直也

調剤業務

当院では、院内電子カルテシステムが導入されており、処方・注射ともにオーダリングシステムで入力されます。オーダー入力された処方箋は全自動錠剤分包機・散薬監査システム・ピッキング監査システム・錠剤分包監査システムなどと連動して、正確な調剤を効率的に行えるようにしています。また、処方監査時にも患者さんの検査値等を確認することで、安全な医療を提供することに貢献しています。
注射薬は、注射薬ピッキングシステムと連動し、患者さん毎に1回分ずつのセットを正確に効率良く行えるようにしています。監査時には電子カルテ内の検査値等も参照して適正使用に貢献し、溶解時の注意点等を注射処方箋に添付して看護師に注意喚起するなど、安全な医療を提供できるように心がけています。

写真:調剤業務1

写真:調剤業務2

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薬剤管理指導業務

薬剤師から入院患者さんへ、お薬の効能効果・副作用・服用(使用)時の注意点などの説明をする薬剤管理指導業務を実施しています。臨床検査値や自他覚症状をチェックし、副作用の早期発見や、効果的な薬物療法の提案を行います。
さらに、回診への同行やカンファレンスへの参加など、様々なスタッフからの薬の問合せ窓口として対応し、チーム医療の一員として活躍しています。今後は全ての病棟に薬剤師を常駐することを目指しています。

写真:薬剤管理指導業務

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製剤業務

アスピリンを原料とした坐剤や抗菌薬を使用した吸入薬など、メーカーで販売していない薬を作る業務です。現在50品目弱の薬(内服薬・外用薬・注射薬)を製造しています。

写真:製剤業務1

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医薬品の供給管理業務

医薬品の購入および管理をしています。現在内服および外用薬が約800品目、注射薬が約600品目あり、医薬品に応じた適正な在庫管理や品質管理を行っています。
また、薬剤部内だけでなく、外来・病棟等の配置薬や救急カートの医薬品についても看護師と共同で適正な管理を行っています。

写真:医薬品の供給管理業務

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抗がん剤無菌調整・抗がん剤レジメン管理業務

抗がん剤の調製は安全キャビネットという特殊な装置の中で無菌的に行われます。
抗がん剤は、事前に登録されたレジメン(投与量や投与スケジュール)に基づき処方されます。薬剤師は、抗がん剤が適正に処方されているか、毎回レジメンと照らし合わせてチェックすることで、安全な医療を提供しています。 

※ がん化学療法レジメン及びトレーシングレポートにつきましては、がん診療推進室のページに掲載しています。

写真:抗がん剤無菌調整・抗がん剤レジメン管理業務

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医薬品情報提供業務

医薬品が適正使用されるように医薬品に関する様々な情報を収集・整理・評価・加工し、必要な部署に的確にこれらの情報を提供しています。具体的には以下の業務を実施しています。

  • 医薬品情報の収集・配信
  • 薬事委員会の資料作成
  • 院内医薬品集の作成・管理
  • 電子カルテの薬剤データベース作成・管理
  • 薬剤管理指導業務の支援
  • 医療従事者・患者さんからの問合せ事項の管理

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薬物血中濃度解析業務

薬剤は投与後の吸収や代謝に個人差があり、同じ用量を投与しても血液内の薬物濃度や効果の現れ方は人によって様々です。薬物投与後、患者さんの血中薬物濃度を解析することで、薬の有効性の向上や、副作用が起こりにくい用法用量を検討して医師に情報提供しています。
現在は抗MRSA薬(抗生物質が効きにくい細菌に使う抗菌薬)について行い、患者さんの薬物治療の支援に努めています。

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チーム医療

薬の専門家として、ICT(感染制御チーム)やAST(抗菌薬適正使用支援チーム)、NST(栄養サポートチーム)、緩和ケアチーム、FLS(骨折リエゾンサービス)に参加して患者さんを支えています。

チーム紹介

  • ICT(感染制御チーム)
    院内の感染予防を目標とし、医師・看護師・臨床検査技師・管理栄養士・事務局員などと共に、週1回の院内ラウンドや感染対策マニュアルの作成などを行っています。
  • AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
    2018年より医師・看護師・臨床検査技師などと共に、カンファレンス・院内ラウンドを行い、必要に応じて抗菌薬の選択や投与量の変更など、適正使用に関する提案をしています。
  • NST(栄養サポートチーム)
    医師・看護師・管理栄養士・臨床検査技師・言語聴覚士などと共に、患者さんの状態に合わせた栄養管理を実施することで、感染症や褥瘡などを予防し、疾患治療が円滑に進むようにサポートしています。
  • 緩和ケアチーム
    医師・看護師・診療放射線技師・管理栄養士などと共に、患者さんの身体的な痛みやその他の様々な苦痛に配慮できる様に努めています。
  • FLS(骨折リエゾンサービス)
    医師・看護師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士などと共に、患者さんの再骨折を予防するため、骨粗鬆症治療薬の適正評価や薬剤管理指導を行い、治療の開始と継続向上に努めています。

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薬科大学・薬学部学生実務実習

6年制薬学生の実務実習を受け入れています。2か月半の実習を2名ずつ年3回、計6名を受け入れており、1年の半分以上実習生がいます。
院内掲示にもありますが、患者さんのところにも実習でお邪魔することがあります。その際はご協力よろしくお願いします。

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資格等

現在、日本薬剤師研修センター研修認定薬剤師3名、日病薬病院薬学認定薬剤師4名、認定実務実習指導薬剤師5名、NST専門療法士2名、日本糖尿病療養指導士2名、青森県糖尿病療養指導士11名、感染制御認定薬剤師1名、がん薬物療法認定薬剤師1名、緩和薬物療法認定薬剤師1名、骨粗鬆症マネージャー1名などの資格を取得している薬剤師がいます。また、災害拠点病院として日本DMAT隊員の薬剤師が2名います。

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院外処方箋における問合せ簡素化プロトコル

院外処方箋においては、医学・薬学上の疑義には該当しない調剤上の形式的な不備に伴う確認や、服薬状況の改善等を目的とした処方変更の問合せも多く、これらは処方医、外来診療に携わるスタッフ、保険薬局の業務負担の増加だけでなく、患者の待ち時間増加に繋がるなどの問題が生じています。

この度、当院ではこれらの問題を軽減し、患者への薬学的ケアの充実を図ることを目的に、平成22年4月30日付厚生労働省医政局長通知「医療スタッフの協議・連携によるチーム医療の推進について」を踏まえ、「院外処方箋における問合せ簡素化プロトコル」を運用することといたしました。

本プロトコルの運用にあたっては、事前に当院と個々の保険薬局店舗間で合意締結が必要となります。
運用を希望される保険薬局におかれましては、下記関係資料の内容を十分にご理解の上、専用フォームより申込みをお願いします。
申込み内容確認の後、内容を反映させた合意書を保険薬局連絡先メールアドレス宛に送付しますので、A4サイズで2部印刷し、合意書(見本)を参考に代表者欄を記載の上、2部とも下記宛先まで郵送をお願いします。

【郵送先】
 宛名:青森市民病院薬剤部 院外PBPM担当 「合意書在中」
 住所:〒030-0821 青森県青森市勝田一丁目14-20

当院で合意書を受領後、運用開始日・締結日を記載、院長印を押印し、1部は保険薬局保管用として連絡先メールアドレスへ連絡の上、返送します。合意書を受領した日から、プロトコルの運用が可能となります。
プロトコルに基づき処方変更を行った場合は、「院外処方変更報告書」に必要事項を記載の上、下記宛先までファックスをお願いします。

【ファックス送信先】
 ファックス:017-722-5949

【関係資料】

【合意締結申込みフォーム】

【問合せ先(平日8時15分~16時45分)】
 青森市民病院薬剤部 院外PBPM担当
 電話:017-734-2171(内線6131)
 ファックス:017-722-5949

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