小牧野遺跡
小牧野遺跡は、縄文時代後期前半につくられた環状列石を主体とする遺跡です。
これまでの発掘調査で、環状列石のほかに土器棺墓や土坑墓群、竪穴住居跡、貯蔵穴群、捨て場跡、湧水遺構等が確認されており、三角形岩版等の祭祀性の強い遺物も多量に出土しています。
遺跡に隣接した「小牧野の森・どんぐりの家」は、乗用車・大型バス等の駐車場を完備し、遺跡を解説する機能のほか、休憩ホールやトイレ等を備えた施設です。
- 所在地(小牧野の森・どんぐりの家)
青森市大字野沢字小牧野41 - 問合せ
017-757-8665(一般社団法人 小牧野遺跡保存活用協議会) - 詳細は小牧野遺跡サイトからご確認ください。
環状列石
小牧野遺跡の環状列石は、大規模な労働力の集中によって構築された直径55mにもおよぶ大型の記念物(モニュメント)です。直径35mの外帯・29mの内帯・2.5mの中央帯の三重の輪のほか、一部四重となる弧状の列石や外帯を囲む直径4m前後の環状配石などで構成されています。環状列石の外帯と内帯は、楕円形の石を縦に置き、その両側に平らな石を数段積み重ね、あたかも石垣を築くように並べられています。この縦横交互の列石は、全国的にも珍しく”小牧野式”配列(配石)とも呼ばれています。
土坑墓
100基をこえる土坑墓が、環状列石に隣接する東側緩斜面一帯に分布しています。墓には円形のものや楕円形のもの、石を立てるもの、フラスコ状の貯蔵穴を再利用したものなど、さまざまあります。
竪穴住居跡
環状列石と同じ時期の竪穴住居跡が現在までに2件確認されており、いずれも墓域(墓場)の中につくられています。
捨て場跡
捨て場跡は、沢地形へと傾斜が始まる地点に形成されており、多量の土器・石器のほか、土偶や三角形岩版などが出土しています。
展望所
遺跡内には2か所の展望所があり、天気の良い日には陸奥湾を望むことができます。また、かつて縄文人が環状列石をつくるための石を運んだ「荒川」を望むこともできます。
このページに関するお問い合わせ
青森市教育委員会事務局文化遺産課
〒030-0152 青森市野沢字沢部108番地3 縄文の学び舎小牧野館2階
電話:017-718-1392 ファックス:017-718-1394
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