理学療法室

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ページ番号1003351  更新日 2024年12月28日

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理学療法とは

怪我や病気によって、身体に障がいをもってしまった方に対し、「起き上がる」「立ち上がる」「歩く」などの基本的動作能力の回復を図るため、いろいろな運動を行ったり、電気刺激や、マッサージ、温熱療法などを行います。

当院は急性期病院であり、手術直後や病気になって間もない患者さんが多くいらっしゃいます。

このような方々に対し、理学療法を早くから行うことで、身体の機能が低下することを防止したり、患者さんの回復を促していくことで、早期の退院・社会復帰のお手伝いをするのが私たちの役目です。

対象疾患

対象となる患者さんは幅広く、骨折や靭帯損傷などの整形外科疾患をはじめ、脳卒中により麻痺が生じた方に対しても理学療法がおこなわれます。

また、呼吸器疾患(肺の病気)でうまく呼吸ができない患者さんに呼吸の指導を行うこともあります。

その他には長期のベッド上生活で身体の機能が低下した患者さんや動けなくなってしまった患者さんに対しても理学療法を行うことがあります。

少数ですが発達障がいのある赤ちゃんに対しても理学療法を行う場合があります。

赤ちゃんから高齢者まで年齢、性別、疾患を問わず理学療法は行われています。

理学療法場面

運動療法

関節可動域練習

硬くなった関節の可動域を広げる、また硬くなることを予防するための運動です。

関節が硬いことで動作に支障をきたすことがよくあるので、重要な運動です。

写真:関節可動域練習の様子1

写真:関節可動域練習の様子2

写真:関節可動域練習の様子3

筋力増強運動

手術や寝たきりで弱った筋力を改善させるための運動です。

人の身体を動かすのは筋肉ですので、筋力が低下すると動けなくなってしまいます。

それ以上弱くならないように維持目的で行われる場合もあります。

写真:筋力増強運動の様子1

写真:筋力増強運動の様子2

起居動作・歩行練習

寝返りや起き上がり、立ったり座ったり歩いたりする練習です。

患者さんの状態に合わせて少しずつできる動作を増やしていくことが目的です。

歩行練習は必要に応じて歩行車や杖、装具を使用して行われます。

写真:起居動作・歩行練習の様子1

写真:起居動作・歩行練習の様子2

写真:起居動作・歩行練習の様子3

物理療法

温熱療法・・・ホットパック、赤外線

身体の関節や筋肉を温める方法です。

温める部位や深さによって使用する機器が変わってきます。

電気療法・・・低周波治療器、PASシステム

筋肉に電気刺激を与えて、収縮を促したり、除痛目的で使用することがあります。

寒冷療法・・・コールドパック

手術後の腫れや熱感に対して使用され、患者さんの疼痛を和らげます。