仏教に ところで、最近の発掘調査によって、遠く縄文時代にもそうした風習があったのではないか・・・と思われる遺構が検出されている。 三内丸山遺跡からは、縄文時代前期から中期にかけての多くの住居跡が発見されており、さらにそれに匹敵する規模のお墓も発見されている。
しかし、これまでそれぞれの遺跡で列石周辺の調査が行われているが、構築した人々の住居跡は未だ発見されていない。 そのかわり四角形あるいは六角形の建物跡が、環状列石の周囲から検出され、しかも、何回となく建て替えられていたのである。 環状列石は、いくつかの集落が共同で造営したお墓と考えられており、年に何度か「先祖供養」のために集まり、簡単な小屋を造って何日か滞在したものと思われる。 普段はひっそりと静まり返っている環状列石も、この時ばかりは非常に賑わっていたのだろう。 【考古部会執筆編集員 葛西勵】 ※『広報あおもり』1998年10月1日号に掲載 |