ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第202号(2016年3月25日配信)
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更新日:2018年1月18日
こんにちは!嘱託員の鈴木です。明日はいよいよ北海道新幹線開業です!!青函をつなぐ新しいラインの誕生ですね。
先日、3月12日に青森県立郷土館で開催された土曜セミナーに参加してきました。講師は青森テレビのアナウンサー川口浩一さんで、国歌や県市町村民歌、学校歌や園歌、団歌など、川口さんがご自分で「公歌」と名付けられた歌についてのお話でした。
講座では、現在の「君が代」ができるまでのエピソード、県内の市民歌が作られた時代背景についてなど興味深いお話や、貴重な音源による「大空翔ける蒼竜(そうりゅう)の 雄姿に似たる大日本…」という戦前の青森市民歌、また木島始(きじま はじめ)・間宮芳生(まみや みちお)という著名なコンビによる斬新な校歌も聞かせていただきました。
「青森市民歌」の楽譜が掲載されている『青森市民読本 全』
私はこの講座をきっかけに母校の校歌を思い出して、このごろ何となく口ずさんでしまいます。すると当時の気持ちや故郷の記憶がいろいろ思い浮かび、ちょっと切なく懐かしい気持ちになります。山や川など、故郷の風景が歌詞に織り込まれているせいもあるのでしょう。
日本の学校ではいろいろな節目で校歌を歌う機会があり、また練習もしますので、もう忘れていると思っていても、きっと皆さんもメロディを聞けば何となく歌えてしまうのではないでしょうか。
近年、各地で小中学校の統廃合、高校の再編が行われ、それにより伝統の校歌も失われつつあります。私の母校も、しばらく前に共学化により新しい校歌に変わってしまいました。草野心平作詞の綺麗で凛とした歌詞が好きだったので、ちょっとさびしい気もしています。また、市町村民歌なども地域の風土が織り込まれ、人々の故郷に寄せる思いを共有するものですが、青森市など合併により新しく制定したところも増えています。
旧制青森中学校の校歌の歌詞が刻まれた「青中跡地記念碑」
時代や、学校・自治体の状況が変われば歌詞もそれに合わせて新しくする必要があるのはもちろんですが、古い歌の歌詞・楽譜・音源をどこかがきちんと保存していかないと、いつの間にか失われてしまうという川口さんのお話にとても考えさせられました。
3月、4月は卒業式や入学式、春の選抜高校野球大会と、校歌を耳にする機会の多い季節です。皆さんも懐かしい校歌を思い出してみませんか?
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