ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第12号(2012年6月22日配信)
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更新日:2015年6月1日
“ナンジャモンジャ”という名前の木があるのをご存知でしょうか。
正式名はヒトツバタゴと言います。細越にある「夢の森」で最初にこの木に出会った時、白く細かい花が木にびっしり咲いていて、とても不思議な感じがし、呪文のようなこの名前がぴったりだと思いました。明治神宮外苑に植えられているものは古くから有名で、名前がわからぬままに“ナンジャモンジャ”と呼ばれていたそうです。
ナンジャモンジャの木(夢の森)
ナンジャモンジャの花
昨年、元寇(げんこう:鎌倉時代、元軍が日本に来襲した事件)のあった湊を見たいと思い、壱岐・対馬の旅に出ました。対馬に着いた時、旅館の主人が韓国を臨む島の北端対馬市鰐浦(わにうら)はヒトツバタゴの自生地だという説明をしてくれました。そのヒトツバタゴこそ、“ナンジャモンジャ”だったのです。気になっていた木の名前を聞いたので感激してしまいました。
“ナンジャモンジャ”の花が咲く時期になると山全体が真っ白になり、それが海面にも映えるので現地では「ウミテラシ」と呼ばれているそうです。対馬のものは明治末に発見され、国の天然記念物に指定されているということでした。旅をしたのは5月初めだったので、残念ながら花はまだ咲いていませんでしたが、その話だけでも大きな収穫でした。
ヒトツバタゴの自生地は対馬のほかには岐阜県・愛知県だけと思われる珍しい樹木で、市内では園芸種ですが「夢の森」で見ることができます。この「夢の森」は細越の山間部にある広大な森で、ほかにもサクラ、ツツジなどの樹木が繁り、蛍の観察もできる、市民にとって憩いの場です。
咲き乱れるナンジャモンジャの花
ヒトツバタゴの学名「キオナンツス」は「雪花」の意味で、花どきの状態をうまく表しており、6月に白い花で満開になります。
青森の6月は「夢の森」のヒトツバタゴをはじめ、ミズキ、アカシア、カンボク、コデマリ、オオデマリ、リュウキュウツツジなど、爽やかな白い花々が夏へのリレーを展開しています。
カンボク
コデマリ
オオデマリ
リュウキュウツツジ
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