ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第27号(2012年10月5日配信)
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更新日:2015年6月1日
こんにちは!事務長の工藤大輔です。
市史編さん室は、松原にあるポンプ場の2階に事務室がありまして、窓の向こうには耐震補強工事を施し10月1日にオープンした中央市民センターがみえます。
今回は、その中央市民センターのすぐ北側(海手)にある「勤労青少年ホームサンピア」を紹介しましょう。
青森市勤労青少年ホーム「サンピア」
上の写真からわかるように、外から眺めてみると、ちょいと頭でっかち気味の面白いスタイルの建物ですよね。そして、最近気がついたのですが、屋上にはニッコリ笑顔の貯水槽があります。志功館通りをお通りの節は、中央市民センターの西側辺りで海手の方を見てください。きっと笑顔になりますよ。
「サンピア」の屋上にある貯水槽
さて、「サンピア」ですが、この建物は昭和42年(1967)に生田勉(いくた・つとむ)さんが設計したものです。生田さんは、大正元年(1912)小樽の生まれで、お母さんは蟹田町(現外ヶ浜町)の出身だったそうです。東大教授で、すぐれた建築評論家として知られていました。
一方、建築家としては、あまり作品をつくらないことから、「寡作(かさく)の建築家」といわれるそうです。ところが、青森県内にはこの「サンピア」のほか、十和田市立新渡戸記念館が生田さんの作品です。その意味では、県内に2つもあるなんてスゴイことですよね。
サンピアの付近には棟方志功記念館や平和公園もあるので、お天気のいい日にお散歩がてら建物見物もいかがでしょうか。そう、中央市民センターには、昭和29年頃の青森を上空から撮影した航空写真が新たに展示されています。こちらも是非併せてご覧ください。
中央市民センターに展示されている航空写真(平成24年11月5日筆者撮影)
なお、今回のお話しは、『Ahaus』No.2「特集,青森・モダニズム残映」(2005年)がネタ本です。この雑誌、とっても面白いですよ。
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