なみおか今・昔107

町史かわら版(14)

―町史編さん事業、いよいよ大詰め―

〜全巻発刊に向けて〜

既発行の町史
既発行の町史

 平成7年(1995)から始まった町史編さん作業も本年度が最終年となりました。
 これまで、第1巻(自然・原始・古代・中世1)、別巻T(基礎資料編1)、別巻U(基礎資料編2)の3冊を刊行し、現在は町史第2巻(浪岡城と北畠氏特集)の配布・頒布準備をしています。
 また本年度は、第3巻(江戸時代の浪岡)と第4巻(近代・現代の浪岡)を同時に発刊するため、編集作業に追われる毎日です。12月の合併50周年記念には間に合わせたいものです。
 第3巻は、羽州街道の宿場町として発展してきた浪岡とその周辺に位置した集落の状況をとらえ、弘前藩における浪岡地域の特質を記述します。
 すでに刊行された別巻T・Uに掲載された絵図・文書・棟札などの資料を参考にしながら江戸時代の浪岡を概観します。
 第4巻は、町史の中で最もページ数が多く、明治から昭和・平成までの動きを多彩な執筆陣で記述します。
コンピューター入力の作業の様子
コンピューター入力の作業
収集資料の保管の様子
収集資料の保管
 特に、合併前の旧町村(浪岡・五郷・大杉・野沢・女鹿沢)の政治・経済的な部分だけでなく、各地区懇談会で聞き取りした内容を、「記憶に残る浪岡」と題して民俗学的な視点から記述する部分も設定しました。
 新聞記事や各種の文献史料を参考にしながらの記述となっています。

〜貴重な資料の共有化に向けて〜

 これまで収集した資料は、文書・新聞記事・写真・絵図・図書などであり、現在整理中ですが、数万点の数になると思われます。
 町史執筆中は資料を紙の収納箱などに入れて保管していますが、執筆終了とともに、コンピューターにデータを入力した後、中世の館収蔵庫などに保管してもらうことになります。
 別巻(基礎資料編)に掲載した新聞記事に関しては、明治22年(1889)から昭和30年(1955)までの浪岡関係記事をファイルボックスに収納、地域に残る寺社の棟札・石造物の写真はファイルと電子化入力するなど、今後、町民が活用できるように情報の共有化を進めています。
 平成16年度を最終年度として実施してきた浪岡町史編さん作業も大詰めを向かえています。町民各位のご支援をお願いします。

『広報なみおか』平成16年(2004)5月1日号に掲載


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