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更新日:2020年7月30日

スタッフコラム【令和2年度第3号】

寛容な社会を実現するために②

1.差別は、自分の困難な状況、不運や不安をとにかく誰かのせいにしてそのことで抑圧から解放された気
 分、カタルシスを得ようとする過程で生じます。
 ネットにおいて誹謗、中傷をする人たちは、正にこのようなカタルシスを目的としているのですが、例え
 ばこのような人たちに対し、人権の尊重の必要性や個人の尊厳といった理念を説いて、その心に届くで
 しょうか。
 自分が不当に扱われており、かけがえのない存在としての価値を踏みにじられていると感じたり、今の立
 場から滑り落ちてしまうのではないかと常に不安におびえている人達に、他者の人権や権利を守れ、あな
 た達の言動は、他者を傷つけていると言っても、空しく響くだけではないかと考えられます。もちろん、
 他者の人権を侵害する行為は、違法な行為であり、到底許されるものではなく、最終的には刑事、民事の
 責任が問われます。
 
2.しかし、法的責任を課すことでは、差別を社会から完全に無くすることはできません。
 差別は、自分が不当に扱われている、社会の側に問題があるという不満をもったり、現在の生活がいつま
 で続けられるだろうかといった不安をもっている人達が行うとすれば、これらの人達は、間違いなく生き
 づらさを感じている人達です。
 生きづらさを抱えているという面では、差別や偏見の対象とされる、障がい者、ハンセン病元患者、性的
 マイノリティ、外国人、薬物依存の人たちと、ネットにおいて誹謗、中傷をする人たちの間に大きな違い
 はありません。
 
3.生きづらさの原因となっている事柄には違いはあっても、むしろ、抱えている悩みには多くの共通点があ
 ります。差別的言動をしてしまう人達も、実は、追い詰められたり、孤立をしていたり、社会からの必要
 な支援を受けられずに大きな不安を感じているということがあると思います。
 そうだとすれば、差別的言動をしてしまう人達の思いをじっくりと受け止め、共感し、一緒に考える場を
 つくることで、差別や偏見は少なからず、解消される方向に向かうのではないかと思います。
 非寛容な言動をしてしまう人達に非寛容に対応しても問題は解決しません。
 
4.差別を産む荒れ野を耕し、地道に黒土に変える手間を掛け続けることで、いずれの日か、荒れ野は多様な
 作物が共に育つ豊かな土地に変わるのです。寛容な社会を実現するために、私達は、決してその希望を捨
 ててはいけないと思うのです。


 子どもの権利擁護委員 沼田 徹

 

 

問合せ

所属課室:青森市福祉部子育て支援課

青森市新町一丁目3-7 駅前庁舎2階・3階

電話番号:017-734-5320

ファックス番号:017-763-5678

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