![]() 八甲田連峰に向かって、右手(西側)に見え、山々の中央に深く入り込む谷が堤川水系本流の荒川です。 この川が山あいに見えなくなるあたりが、中流の下湯ダムのある地点です。青森市の このダムから上流は、両側が切り立った城ヶ倉渓流につながる景色のよい渓流です。下湯ダムへは、上の酸ヶ湯温泉から下りてくるコースもあります。単に名前で覚えるよりも、市内のどの跨線橋の上からでも見えるので、山全体を眺めてみて「あれが荒川、左が駒込川なんだなあ」と確認して見てください。郷土の自然を正確に理解する第一歩になります。
下湯ダムはこの火砕流堆積物の上に造られたものです。このダムは建設する際に、側方の地層と下の地層の隙間から水が漏れそうになるのを、大勢の工事専門家や技術者たちが、何年もかけて調査・研究を行い設計して、築造工事を完成させたという経緯があります。 ダムの安全性は言うまでもありませんが、下流に住む住民は、「ダムは安全である」ことを信頼し、安心して暮らしています。ダムを管理する関係者のかたたちは、常に万全の状態で日夜管理しています。 ハイキングなどで出掛けたときには、このようなことを理解して見ることも大切なことだと思います。 【自然部会執筆編集員 塩原鉄郎】 ※『広報あおもり』2000年3月15日号に掲載 |
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