![]() 金沢大学の大場忠道教授によれば、旧石器時代の日本海は、8万5千年前から1万年前の最終氷期の間に、海面が現在より最高で120メートルほど低下したときがあったと述べている。 そのため、日本海は閉鎖的海域となり、対馬暖流は流入せず、日本海側はより寒冷で、乾燥した気候であったようである。
また、寒冷な気候のため、冬季になると津軽海峡は氷結し氷の橋ができて、ヒグマ・オオツノジカ・ヘラジカ・オオカミ・野牛・トラなどとともに、旧石器時代の人々が北海道から本州へ渡る姿が見られたものと考えられる。・・・というのは、これまで下北半島でそれらの化石動物群が発見されているからである。 日本列島における旧石器時代の時期区分は、前期旧石器時代(13万年以前)、中期旧石器時代(13万年前〜3万年前)、後期旧石器時代(3万年前〜1万3千年前)に分けられている。 青森市内で発見された旧石器時代の遺物は、三内丸山遺跡から 【考古部会長 市川金丸】 ※『広報あおもり』1998年5月1日号に掲載 |
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