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更新日:2017年3月9日

「あおもり歴史トリビア」第188号(2015年12月11日配信)

県立図書館の開館と青森市(担当:村上)

今年は市民図書館開館40周年ということで「あおもり歴史トリビア」では図書館に関する話題をたくさんお届けしてきました。今回は昭和3年(1928)の県立図書館開館と青森市の関わりについてお話します。

青森県では大正時代末頃から県立図書館の設置を求める動きが活発になっていました。中でも大正15年(1926)9月に青森市内の有志が県知事に対して請願書を提出したことは、県が設置に向けて動き出すきっかけになったようです。同年12月には、県会において加賀秀雄(のちの青森市長)が意見書を提出しています。意見書によれば、当時、青森県内には150余りの公私立図書館がありましたが、設備や蔵書、図書館同士の連携は十分ではなかったようです。そうした状況にあって、社会教育を充実させるためには県立図書館の整備が必要だと考えられていたのです。

加賀秀雄
加賀秀雄(歴史資料室蔵)

翌年(昭和2年)7月には青森市会でも県立図書館の設置についての建議が満場一致で可決され、翌月、市長から県知事に対して建議書が提出されました。さらに、同年12月には市が県立図書館の設置に寄付金を支出することも決まりました。しかも、翌年には市立図書館の蔵書を県立図書館に寄贈しています。青森市は県立図書館設置のため積極的に動いていたのです。

青森市会の動きや県民の声を受け、昭和2年12月の県会において御大典記念事業(昭和天皇の即位記念事業)の一つとして県立図書館を整備することが決まり、旧東津軽郡役所の建物(現在の県庁北棟の場所)を利用して翌年9月1日に開館しました。

県庁通り
県庁通り
(望楼手前の建物が東津軽郡役所、歴史資料室蔵)

さて、市立図書館は県立図書館に蔵書2,818冊を寄贈して閉館したとされています。しかし、市立図書館の蔵書は昭和3年3月末の時点で4,442冊あり、全ての蔵書を寄贈したわけではないようです。それでは、残った1,600冊余りの図書はどうなったのでしょうか。

青森市役所が昭和4年に発行した『青森』という本によると、青森市には県立図書館と私立青森通俗図書館(「あおもり歴史トリビア」第154号で紹介)のほかに青森市立簡易図書館があったそうです。この図書館は県立図書館開館後に市立図書館が名称を変更したもので、小規模ながら利用者は少なくないと記されています。

『図書館一覧』(昭和5年4月1日現在、文部省社会教育局)によれば、市立簡易図書館は昭和3年10月に設立され、蔵書は2,108冊あり、年間18,416人が利用していたそうです。市立図書館の図書の一部はこの図書館が引き継いだと考えられます。

※今回の内容は『青森市議会史 大正編 昭和戦前編』(1985年 青森市議会)、『青森県立図書館史』(1979年 青森県立図書館)などを参考にしました。

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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