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更新日:2017年3月9日

「あおもり歴史トリビア」第162号(2015年6月12日配信)

聖徳公園の「聖徳」は何と読む?(担当:工藤)

こんにちは!室長の工藤です。

お昼休みを利用して、何か面白いネタがないかと青森駅周辺をぶらりぶらりとしています。そこでひとつ気がついたのは、駅周辺は観光施設が多いせいか「案内板」がいくつもあることです。今回は、この案内板から話題を提供しましょう。青森のベイエリア、青い海公園の東側にある「聖徳公園」、これは「何」公園と読むでしょうか?

聖徳公園
聖徳公園

たとえば、駅前の案内板では英語で「Shotoku Park」と表記しています。つまり、「しょうとく」公園と読むということになります。一方、聖徳公園の海手にある案内板は「The Seitoku-Park」、すなわち「せいとく」公園と読んでいます。このように、案内板には少なくともふたつの「読み」が表示されています。「聖」は「しょう」「せい」どちらで読むのが適切なのか、つぎに検討してみましょう。

みなさんご存知のように、「聖徳公園」の名称は園内にある「景仰聖徳(「明治天皇のご聖徳をしたい仰ぐ」の意)」の碑にちなんでつけられています。そして、この碑の建設にあたっては、明治天皇が乗船・上陸した浜町桟橋を「聖跡」として保存することを目的に「明治天皇御巡幸御渡海記念碑建設会」が尽力したといいます(『明治天皇と聖徳公園』)。したがって、ここでいう「聖」とは「聖上(せいじょう)」すなわち「(明治)天皇」を意味し、読みは「せい」となります。ですから、「聖徳」も「せいとく」(意味は「明治天皇のすぐれた徳」ということになるでしょうか)と読むべきでしょう。

「景仰聖徳」の碑
「景仰聖徳」の碑

一方、これを「しょうとく」と読むべきとする根拠は寡聞にして知りません。ただ、『日本国語大辞典第2版』で「聖徳(しょうとく)」を引いてみると、これは仏教用語で「仏に備わるすぐれた徳」とあるので、「聖」は「聖人(しょうにん)」(高僧の尊称)に通じるものと考えられます。そうすると、ここで意図する「聖徳」すなわち「景仰聖徳」の意味するところとは違ってきます。

以上のことから、「聖徳公園」の「聖徳」は、その言葉の意味するところから考えると、「しょうとく」ではなく「せいとく」と読むべきかと思います。また、昭和7年(1932)にレコードが発売された「青森行進曲」でも「せいとくこうえん」と唄っているそうです。

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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