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更新日:2017年3月9日

「あおもり歴史トリビア」第161号(2015年6月5日配信)

青森市における電気事業の始まり(担当:村上)

こんにちは。嘱託員の村上です。先日、堤川沿いを散策しているとき、旭橋と青柳橋の間(茶屋町側)で「電気百年記念碑」という碑を見つけました。今回はこの碑と青森市における電気事業の始まりについてお話しします。

青森で電気事業が興るきっかけとなったのは、明治23年(1890)、歩兵第五連隊の村上大尉が青森町の柿崎忠兵衛町長に電灯を紹介したことでした。その後、柿崎は大坂金助ら青森町の財界の中心人物たちと電気事業を計画しますが、多額の資金が必要になることや、明治24年に帝国議会で起きた火災の原因が漏電であったとの情報が伝わり、電気は危険であると思われたことから、計画は中断してしまいます。

しかし、明治26年に青森町以外の人物が電灯会社設立を計画していることがわかると、柿崎らは青森電灯株式会社の設立に向けて動き出しました。設立の発起人は渡辺佐助、小林長兵衛、長谷川茂吉、早瀬由右衛門、伊東善五郎、大坂金助、柿崎忠兵衛、平松与市郎でした。青森電灯株式会社は明治29年3月に設立免許を受け、発電所の設置など準備を進めました。

そして明治30年1月24日、浪打の青森電灯株式会社社屋前(現茶屋町付近)に建てられたアーク灯(アーク放電を利用した電灯)で試験点灯が行われました。電気の明かりが灯るのは青森県内ではこれが初めてのことであり、東北では仙台市、福島市に次いで3番目だったそうです。

青森電灯株式会社開業式のようす
青森電灯株式会社開業式のようす
(『青森電灯株式会社解散記念写真帳』、昭和9年、歴史資料室蔵)

試験点灯から1か月半ほど経った3月に、青森電灯株式会社は営業を開始しました。当初は小規模の火力発電機を使用しての発電でしたが、電力需要が増すと、より規模の大きな水力発電が用いられました。明治37年には駒込川の大滝を利用して、県内初の水力発電所となる下松沢発電所が完成しています。


開業当時の青森電灯株式会社
開業当時の青森電灯株式会社
(『青森電灯株式会社解散記念写真帳』より)

大滝
大滝
(『青森電灯株式会社解散記念写真帳』より)

さて、「電気百年記念碑」は青森市に初めて電気の明かりが灯されてから100周年を記念して、平成9年(1997)3月25日に建立されました。ちなみに、3月25日という日は、明治11年3月25日に日本で初めて電気の明かりが灯されたことから「電気記念日」とされています。

「電気百年記念碑」がある場所は青森電灯株式会社の社屋があった場所です。碑の表面には「青森の電気発祥の地」と刻まれ、隣にはアーク灯のデザインを再現した街灯も設置されています。

電気百年記念碑
電気百年記念碑(茶屋町1丁目)

※今回の内容は『新青森市史』通史編第三巻(平成26年 青森市)、『新青森市史』資料編6(平成16年 青森市)、『あおもりの電気百年記念誌』(平成10年 東北電力株式会社青森支店)などを参考にしました。

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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