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更新日:2017年3月9日

「あおもり歴史トリビア」第142号(2014年1月23日配信)

県外就職生に贈られた小冊子『はばたき』(担当:鈴木)

こんにちは。今冬は雪が多くて本当に大変ですね。今日1月23日は、明治35年(1902)に八甲田で遭難した歩兵第五聯隊雪中行軍の一行が出発した日です。昨年には、惜しくも他界された高倉健さんが出演されていたことから映画「八甲田山」が再び話題になりましたね。

さて、早くも1月下旬に入り、進学・就職など今春からの新しい生活に向けて準備を進めているかたも多いのではないでしょうか。今回は編さん室が所蔵します、就職のために青森を旅立つ中学生たちに配付された、昭和37年(1962)青森市発行の小冊子をご紹介したいと思います。

1960年代、日本は高度成長期を迎え、中学校を卒業して地方から都市部に就職する生徒たちは「金の卵」といわれました。映画「Always 三丁目の夕日」にも、青森県から上京し東京で働く「ろくちゃん」が登場しますね。この映画は東京タワーが完成した昭和33年を描いていますので、冊子の発行はろくちゃんが上京した4年後になります。昭和37年版『東奥年鑑』の「中・高校卒業者の動向」によれば、昭和37年春卒業の県内中学生は前年より1万人多い3万3千人余りで、高校進学者は前年より上昇し1万5千人余り、就職者は1万6千人(家業従事者を含む)、そのうち県外就職者は6千6百人弱となっています。

この小冊子のタイトルは『はばたき』(青森地区職業指導協議会編集)、昭和37年3月10日に青森市立野脇中学校(第一中学校と統合して現在は南中学校:校地は現在のリンクステーションホール青森〈青森市文化会館〉の位置)講堂で開かれた「昭和36年度青森市立中学校県外就職生激励壮行会」で配付されたものと思われます。生徒たちには、ほかに記念品として男子にはバックルが女子には手鏡が贈られました。このときの資料を見ますと、2月1日現在の青森市の県外就職予定者は356人で、3月19日から24日に集団で移動する予定になっていました。

『はばたき』表紙
『はばたき』表紙(市史編さん室蔵)

『はばたき』裏表紙
『はばたき』裏表紙

手帳サイズのこの冊子には、青森市長の「労して末あるように」や青森市中学校長会長の「たよるは自分のみ」などの励ましの言葉、「市民の歌」、青森市の沿革、職業人としての心構えや先輩の経験談、就職後の心構え、また困ったときの相談窓口などが記されています。この相談窓口を見ますと、東京都内は青森県東京事務所内の雇用斡旋係、ほかには愛知・神奈川・千葉・栃木・埼玉・群馬・茨城・福井・石川・大阪の各府県主要都市の公共職業安定所が書かれていますので、これらが主だった就業先だったのでしょう。

「労して末あるように」
横山實「労して末あるように」(『はばたき』より)

15歳で親元を離れ、ひとり社会に出ていく子どもたちを送り出す父母や先生方もさぞかし心配だったことと思います。この手帳は最後の3ページが空白になっていて、「仲よしのサイン」を記入するようになっています。きっと、友達同士でここに励ましの言葉や連絡先を書き合い、新しい世界に踏み出していったのですね。

「仲よしのサイン」
「仲よしのサイン」(『はばたき』より)

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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