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更新日:2017年3月9日

「あおもり歴史トリビア」第140号(2015年1月9日配信)

小正月の行事(担当:葛西)

あけましておめでとうございます。

「あおもり歴史トリビア」もお陰さまで3回目のお正月を迎えることができました。
本年もよろしくお願い申し上げます。

お正月は、年初めに年神(としがみ)を各家に迎えて祝う行事で、1月1日を元日とする大正月(おおしょうがつ)と1月15日を元日とする小正月(こしょうがつ)とがあります。このように2度新年を祝う行事があるのは、そもそも日本人には「満月」を月のはじめとする暦の感覚があって、その年の最初の満月の日が元日(小正月)であったそうです。ところが、中国から「新月」を月の初めとする暦が導入され、これが公に受け入れられることによって、その年の最初の新月の日が元日(大正月)となったからだという説があるそうです。これに従えば、「満月」「新月」による暦の違いが背景にあるようです。

戦前まで多くの農家が小正月行事を行ってきましたが、その後、正月行事のあり方は大きく変化します。とくに、昭和30年代に入ると、「新生活運動」など生活改善の取り組みが活発となり、冠婚葬祭や正月行事などの簡素化を促し、小正月は廃止されるようになりました。

さて、小正月の行事には、農作物の実りをあらかじめ祝う儀礼などいくつか特徴的なものがあります。そのひとつに、年の改まった日に扮装した姿で訪れ、特定の唱え言をいいながら物をもらい歩いたりする行事があります。秋田の「ナマハゲ」などが有名ですね。津軽地方では、子どもたちが各家を回って歩き、お菓子や餅をもらって歩く「カパカパ」があります。これは、年の初めの満月に家々を訪れ祝福をもたらす年神の姿をまねたもので、その年神は祖霊でもあり、田の神、山の神の姿が結びついているのだそうです。

油川地区では、戦前まで子どもたちがカパカパ行事を行ってきたといいます。大根や芋で頭を作り、それを十字に組んだ箸に挿し、半紙で裃(かみしも)を着せ人形を作り、子どもたちは人形を互いに見せ合いそれぞれの人形を持って家々を回って歩き、家の前で人形を示しながら「春の初めにカパカパ来ました。同じ餅でも大きい餅ケエ(くれ)」と唱えて歩きました。カパカパが訪れると各家や店では、子どもたちが作ったカパカパを「良いカパカパだ」とほめながら餅やりんご、みかんなどを上げました。ほかにも奥内、後潟、安田地区で行っていましたが、戦後はまったく見られなくなってしまいました。

大正時代の油川町
大正時代の油川町(市史編さん室蔵)

現在では、南津軽郡田舎館村大根子(おおねこ)で子ども会の行事として復活しています。

※今回のトリビアは、『新青森市史』別編3民俗等を参考にしました。

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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