ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第128号(2014年10月10日配信)
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更新日:2016年1月8日
こんにちは。今日は、8月15日配信の「あおもり歴史トリビア」第120号で紹介しました「浅虫温泉森林公園」の入り口の一つにもなっている「浅虫ダム・ほたる湖」についてです。
浅虫ダムの碑
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浅虫ダムは、戦前から県内の有力な観光地として知られる浅虫温泉街の中心部を流れる浅虫川の河口から1キロメートルほど上流にあります。
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浅虫川は、源を東津軽郡平内町との境界となる峰すじに発し、西北方向に流下して陸奥湾に注ぐ延長5キロメートルの二級河川で、ウグイ、イワナ、ヤマメ等の魚類やホタル等の生息地です。そのほとんどが原始河川のままで、たびたび水害による被害を受けており、昭和38年(1963)より改良工事が行われてきました。特に昭和41年1月4~5日にかけて四国沖の低気圧と日本海中部の低気圧が一つにまとまって太平洋沿岸を北上、台風並みに発達した大雨で浸水家屋330戸の被害に、また、昭和44年8月23~24日の台風9号では、浸水家屋170戸の被害に遭うなど、浅虫地区は毎年のように河岸の決壊、氾濫を繰り返してきました。
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ところが、浅虫地区は、温泉地で旅館や住家も密集しており、河川の拡幅、堤防の強化をするための用地取得が困難で工事が難しく、そこで、ダムの建設が必要になりました。昭和47年度より青森県は予備調査を開始、昭和56年度に実施計画調査に着手、平成2年(1990)度に工事を着工し、平成14年度に周辺環境整備を完了、平成15年3月に全体工事が完成しました。
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浅虫ダム
このダムによってできたダム湖は公募により「浅虫ほたる湖」と名付けられ、毎年7月に「ほたる鑑賞会」が開催されています。ゲンジ蛍、ヘイケ蛍、ヒメ蛍と3種類の蛍が見ることができる珍しい地域です。また、いろいろなモニュメントがあり、展望台では陸奥湾を眺められます。
ホタルの保護看板
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カモシカのモニュメント
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ほたる湖の駐車場のところには「浅虫温泉森林公園」内の「巨樹・巨木100選」に選ばれた樹齢推定700年以上の「馬場山アカマツ巨樹」に向かう散策道の入り口があり、トレッキングも楽しめ、この時季は木々も色づきいっそう楽しく散策できることでしょう。ほたる湖の1周は約2キロメートルあり、ウォーキング・ジョギングコースとなっていますので、スポーツの秋、何周できるかチャレンジしてみませんか。
「浅虫温泉森林公園」入り口の一つ
「アカマツ巨樹入口」
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ウォーキング・ジョギングコース
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※今回のトリビアは、『浅虫ダム工事誌』(青森県県土整備部浅虫・駒込ダム建設所)などを参考にしました。
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