ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第7号(2012年5月18日配信)
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更新日:2015年6月1日
こんにちは!事務長の工藤大輔です。
昨年の9月4日付の『東奥日報』紙に、青森の老舗(1912年以前に創業した事業所)に関する記事が載っていました。これによれば、青森県内の老舗は235あって、このうち江戸時代に創業したのは15とあります。
では、青森市内に老舗はいくつあるでしょう…ちょっと想像してみてください。
実は、青森市には63の事業所がありました。
どうでしょう、多いですか?少ないですか?
このうち、3つが江戸時代(ここでは1867年以前とします)の創業です。
ダントツに古いのが、浅虫の温泉旅館「椿館」で、貞享4年(1687)の創業です。
椿館
つぎが、元文5年(1740)創業の南薬局です。藩政時代の記録を読んでいると、南了益(みなみ・りょうえき)という名前をよくみかけます。そして、万延元年(1860)に弘前松森町の一瓢舎半升(いっぴょうしゃはんしょう)という人物が著した旅行小説『御国巡覧滑稽嘘盡戯(おくにじゅんらんこっけいうそつきげ)』では、青森名物の第1番目に「米町南氏の元応丸」と、「元応丸」という薬をあげています。
なお、この『御国巡覧滑稽嘘盡戯』については、先般刊行した『新青森市史』通史編第2巻近世692~705ページで詳しく取り上げていますので、是非ご覧ください。
そして、3つめが、文久2年(1862)創業の「武内製飴所」です。「津軽飴」などが有名ですよね。当時、青森町には37軒の飴屋さんがありました。そのうちの1軒が、こうして現在も営業を続けているなんて嬉しくなりますね。
武内製飴店
機会がありましたら、今回紹介できなかった「老舗」についても紹介したいと思います。
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