グローバルメニュー サブメニュー
  • 文字サイズ変更・色合い変更
  • Foreign Language

ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第16号(2012年7月20日配信)

ここから本文です。

更新日:2015年6月1日

「あおもり歴史トリビア」第16号(2012年7月20日配信)

棟方志功と民芸(担当:村上)

こんにちは。臨時職員の村上です。7月も半ばを過ぎて、ねぶた祭が近づいてきましたね。今回はねぶた祭が大好きなある人物のことを取り上げたいと思います。その人物は青森市の名誉市民第1号なのですが、いったい誰のことでしょうか?

正解は棟方志功(むなかた・しこう)です。私は6月23日に県立郷土館の土曜セミナーに参加してきました。テーマは「棟方志功と民芸」。

棟方志功記念館
棟方志功記念館

棟方志功記念館の庭
棟方志功記念館の庭

「民芸」というのは「民衆的工芸」の略で、美術品ではない日常生活で使われる器の美しさに着目した柳宗悦(やなぎ・むねよし)、河井寛次郎、濱田庄司の三人により大正14年(1925)に提唱されました。

棟方が民芸運動と出会うきっかけは、第11回国画展に出品した「大和し美し」が濱田・柳の目に留まったことでした。「大和し美し」は20枚で1作の大作であり、展覧会の限られた展示スペースでは他の作品を押し出してしまうため展示できないと断られたのですが、濱田の目に留まったことで展示できることとなり、柳は日本民藝館のためにこの作品を買い取ることを決めたのです。また、河井は、仏像を見たいという棟方を自宅に招いて禅書「碧巌録」の教えを説き、棟方は三日目にしてその教えを悟ったといいます。

帝展(帝国美術院主催の展覧会)で入選することを目標に上京した棟方は美術学校に通ったことがなく、はじめは美術界でなかなか評価されませんでした。そんな棟方の作品を評価し、作品づくりを支えたのが「民芸」の仲間たちだったのです。

「棟方志功出生の地」解説板(1)
「棟方志功出生の地」解説板(1)

「棟方志功出生の地」解説板(2)
「棟方志功出生の地」解説板(2)

土曜セミナーでは、棟方が71歳の時に民芸協会の全国大会で講演を行っている様子を収めたテープの一部を聴くことができました。ねぶたについて話している部分を聴いたのですが、声が生き生きとしていて、その表情が浮かんでくるようでした。講師の會田先生によると、棟方は講演でねぶたについて語るときに、実際に跳ねてみせることもあったそうです。

棟方は、ハネトの鈴の音が大好きだったそうで、特に、ねぶたが終わって家路につくハネトたちがサラサラとさせる鈴の音が、秋を誘う感じがして良いのだと言っています。火祭りとして湧くねぶた、そしてそれが遠ざかるときの寂しさを持つねぶた―その両方を知る、ねぶたを心から愛する人であったことが伝わってきました。

また、電気のねぶたしか知らない世代の私には、ろうそくのねぶたから電気のねぶたになって「指の先まで光っている」と感じたという言葉が、とても印象的でした。棟方が好きだったねぶたを今年は指の先まで注目して観てみたいと思いました。

「棟方志功成育の場」解説板(1)
「棟方志功成育の場」解説板(1)

「棟方志功成育の場」解説板(2)
「棟方志功成育の場」解説板(2)

セミナーと合わせて、私は「あおもり街てく」のガイドマップを見ながら棟方志功ゆかりの地を歩いてみました。「棟方志功出生の地」は善知鳥神社の近くに、「棟方志功成育の場」は青い森公園の近くにあります。詳しい説明の書かれた案内板もありますので、皆さんもぜひ歩いてみてください。

棟方志功ゆかりの地・善知鳥神社にある解説板
棟方志功ゆかりの地・善知鳥神社にある解説板

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

より良いウェブサイトにするために皆さんのご意見をお聞かせください。

このページの内容は分かりやすかったですか?

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?