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更新日:2015年6月1日

「あおもり歴史トリビア」第34号(2012年11月30日配信)

東岳の歴史と自然(担当:三上)

青森市内から東の方角に目を向けると台形状の東岳が鎮座しています。朝な夕なに眺め、市民にとって本当に身近な山です。中腹に白い崖が見えるこの東岳がいつも気になっていたのですが、登る機会を得て、やっと謎が解けました。


石灰石採掘跡

東岳の中腹の白い崖は、かつて採掘していた石灰岩の砕石場跡でした。登山道から谷を隔てて間近に砕石場跡を見ることができ、その規模の大きさに圧倒されました。この砕石場では大正3年(1914)から昭和34年(1959)まで同和鉱業株式会社(藤田組)が石灰岩を採掘し、秋田県の小坂(こさか)鉱山に運んでいたそうです。昭和20年代には月産1500tの石灰岩をケーブルで野内駅に搬出していたということです。登山道を登っていくと草むらに、取り外されたケーブルやバケツが錆付いて、鉄屑の山になっているのが見えてきました。また登山道を横切ってトロッコの線路跡もありました。さらに行くと採掘の発破に使われた火薬を保管した赤れんがの廃屋もあり、採掘の盛んな当時のようすが目に浮かぶようでした。


錆付いたケーブルとバケツ


トロッコのレール跡


火薬庫に使われたレンガ小屋

東岳を地質の分野から見てみますと、主に石灰岩(サンゴや貝類などの動物の殻・骨格が堆積してできた炭酸カルシウムが主成分の堆積岩)・チャート(放散虫や海綿動物などの生物の殻・骨格が堆積してできた二酸化珪素が主成分の堆積岩)・花崗閃緑岩(マグマが冷え固まってできた火成岩)からなり、その特徴は、青森市内で最も古い時代(中生代)の岩石が分布していることだそうです。ちょっと硬い話になってしまいましたが、地表の登山道はブナやイタヤカエデの真黄色のじゅうたんがふかふかと柔らかく、オオカメノキの紅葉と赤い実がコバルトブルーの空に映え、晩秋を彩っていました。道端ではマイヅルソウやチゴユリが可憐な赤い実や黒紫の実をつけ、山を覆っている木々はすっかり葉を落としていました。里でも今週は雪が降りましたが、自然界では11月初旬にはすでに冬仕度を終えていました。


オオカメノキの赤い実


チゴユリの黒紫の実

東岳の地質・植生の詳細については『新青森市史』別編4 自然 に掲載されています。この自然編は全編カラー版で、とても美しく見ごたえがありますので、どうぞページをめくってみてください。

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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