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ホーム > 文化・スポーツ・観光 > 歴史 > メールマガジン「あおもり歴史トリビア」 > 「あおもり歴史トリビア」第51号(2013年3月29日配信)

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更新日:2015年6月1日

「あおもり歴史トリビア」第51号(2013年3月29日配信)

江戸時代の旅行小説『御国巡覧滑稽嘘盡戯』(担当:室長 渡邊)

南から例年よりも早い桜の便りが聞こえ、青森でも雪解けが進んで、春の訪れを感じるこのごろです。

春になると気持ちも明るくなり、気候もいいので、ちょっと旅行でもしたくなりますね。

旅行といえば、いつの頃から人々は旅を楽しんでいたのでしょうか。

『新青森市史』通史編第2巻(近世)によれば、江戸時代になると、街道や宿駅が整備されて、伊勢参りや金毘羅(こんぴら)参りなどの寺社参詣を名目とした庶民の旅がさかんになったといいます。道中記なども多数出版され、十返舎一九(じっぺんしゃいっく)の『東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)』などの道中戯作(げさく)も人気を博し、江戸時代の後期には、寺社参詣に物見遊山(ものみゆさん)を伴った行楽的な旅が一大ブームとなったようで、奥州街道、羽州街道の合流点で、松前・蝦夷地への渡海地でもある青森市域にも、公用、私用を問わず様々な旅人が往来していたと考えられます。

旅人の中には、旅行の様子や見聞などを記した旅行記を残した人々もいて、そうした旅行記から、旅人から見た当時の青森の道程や名所旧蹟などを知ることができます。

前出の通史編第2巻(近世)では「絵画・紀行文にみる青森」として、青森を旅した人々を通して、近世の青森の様子を紹介していますが、その中で、万延元年(1860)に弘前松森町の一瓢舎半升(いっぴょうしゃはんしょう)という人物が書いた『御国巡覧滑稽嘘盡戯(おくにじゅんらんこっけいうそつきげ)』を取り上げています。

この『御国巡覧滑稽嘘盡戯』、タイトルが面白いですね。実は、これは、『東海道中膝栗毛』にならったものだそうで、弥次郎兵衛・喜多八(弥次さん・喜多さん)ならぬ江戸っ子の喜次郎兵衛と津軽生まれの弥太八が、津軽領内を旅する旅行小説です。これをもとに、当時の青森の様子や庶民の旅を紹介したいと思いますが、分量の関係上、今回は予告にして、次の機会に詳しくお知らせします。

当時の青森の様子として、野内川の名物「シラヲ」(白魚)漁や、浅虫温泉の宿の酒の肴のメニューなども登場していて興味深いですよ。


野内のシロウオ漁(『新青森市史』別編3民俗より)

さて、昨年の4月に創刊したメールマガジン「あおもり歴史トリビア」も、毎週金曜日に、青森の歴史や民俗、自然などの話題をお届けして一年となりました。市史編さん室の職員が、自分で興味を持ったことを思い思いに書いてきましたが、一年間のトリビアを振り返って読んでみると、今まで知らなかった昔の青森がとても身近なものに感じられてきました。みなさんは、いかがでしょうか?何の話題が面白かったですか?

このたび、これまで配信してきたトリビアを、多くの方に一層わかりやすく読んでいただけるよう、カラー写真入りの小冊子にしました!これから、市役所や市民センターなどの公共施設等に置く予定ですので、見かけたら手にとってみてくださいね。


カラー写真入りの冊子(第1集・第2集)

平成25年度も引き続き、「あおもり歴史トリビア」を毎週お送りしていきますので、よろしくお願いします。

この「あおもり歴史トリビア」で、「ドン山」や「大坂金助」「油川のイタリア館」などをご紹介してきた臨時職員の橋本が、この3月で卒業となりました。トリビアの読者の皆様へのメッセージがありますので、ご覧ください。

橋本臨時職員のメッセージ

私が市史編さん室を希望したのは、青森市の町がどのような時代を経て、現在の青森市になったのか興味があったからです。歴史の知識もないままに市史編さん室に飛び込んでしまいましたが、新聞記事からの市の情報集めから始まり、歴史講座の開催、郷土館での研修など、ほかでは経験できないほど新鮮で、貴重な経験をさせていただきました。

そして、1年間を通して、青森市という町は魅力的な町だと実感しました。少しの知識ですが、道に歴史があり、意味のあるものであること。私達の住んでいる現在の青森市がたくさんの人々の手でつくられていること。失敗や成功も含めて面白く感じました。

私のように歴史の知識がない人でも、1歩の興味から、面白さを得られるようになると思います。歴史に触れる機会がないのではなく、機会はつくるものだと思いました。

私は、昔の町を想像しながら市内を歩くことが楽しくなり、春になるのが待ち遠しいです。今度は、浪岡に足を運んでみようと思います。

読者の皆様、これまでありがとうございました。

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

より良いウェブサイトにするために皆さんのご意見をお聞かせください。

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