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更新日:2015年6月1日

「あおもり歴史トリビア」第76号(2013年9月27日配信)

戦前戦後のハイキングブーム(担当:鈴木)

ようやく爽やかな季節になりましたね。そこで今回は、戦前戦後のハイキングブームの話題です。

昭和初期、世界的にハイキングが流行し、日本でも都市部を中心にブームが起こりました。これは、都市近郊の山歩きが健康によく、体力増強や青年の訓練にも役立つことから、軍部の影響力が強まった当時の国策とも一致し推奨されたようです。また鉄道を使ってのレジャーが庶民にも広まったこともあり、鉄道省や私鉄も盛んにハイキングを主催しました。

昭和9年9月30日付『東奥日報』には、青森でも当時のハイキングブームを受け、青森鉄道倶楽部内に事務所を置き「青森ハイキング倶楽部」が発足したと書かれています。この倶楽部は、規約によれば、青森県及び近県のハイキングコースを紹介・宣伝、かつ一般指導、実施を目的とするとされています。

また、昭和10年6月17日付の同紙の家庭欄では「時代の寵児」ハイキングの特集を組み、「贅沢にすれば準備金三十七円也、経済的ハイキングは無一文」として、こまごました服装や装備の値段が書かれています。県内のおすすめコースも紹介され、「種差-蕪島めぐり」「夏泊半島巡り」「酸ヶ湯温泉と其の附近」「目屋渓暗門滝」(この4ヶ所は昭和9年に青森運輸事務所選定のハイキングコース)及び「梵珠山」があげられています。いずれも鉄道を利用したコースになっており、女性や子どもも利用できるように鉄道、バス、馬車を利用した場合の費用も書かれています。

やがて戦局の悪化によりこのブームは姿を消しますが、戦後、昭和20年代後半から30年代にかけて、人々の暮らしに余裕ができると再び流行します。編さん室には、昭和27年「青森近郊ハイキングコース図」と昭和30年「祝町村合併記念 新観光地ハイキングコース絵図」(どちらも青森市役所、青森商工会議所、青森観光協会発行)が所蔵されています。こちらはバスを利用して行ける名所を紹介したもので、『国立公園十和田八甲田連峯案内図』(昭和26年発行)などを描いた今克巳氏の美しい鳥瞰図が添えられ、ハイカーへの注意やバス時刻表なども書かれています。


青森近郊ハイキングコース図(市史編さん室蔵)

昭和31年『市勢要覧』の「観光ごよみ(昭和31年予定)」を見ますと、8月蔦温泉・9月田代平・10月十和田湖と3回の「市民ハイキング」の行事も企画されており、また「観光案内」では青森の観光地や名所旧跡、温泉などもいろいろ紹介していますので、人々がレジャーとして山歩きを楽しみ、市町村も「観光」に力を入れる時代になってきたのでしょう。


青森駅前の国鉄バス乗り場(昭和20~30年代、市史編さん室所蔵写真)

自動車で観光地を巡ることが多い昨今ですが、たまにはのんびり電車やバスで近郊に足を延ばし、ゆっくり歩いて青森の自然を味わいながら、名所旧跡を訪ねてみるのも素敵かもしれませんね。


祝町村合併記念 新観光地ハイキングコース絵図(市史編さん室蔵)


青森市東・南部(「祝町村合併記念 新観光地ハイキングコース絵図」より)


青森市西・北部(「祝町村合併記念 新観光地ハイキングコース絵図」より)

問合せ

所属課室:青森市教育委員会事務局市民図書館 担当者名:歴史資料室

青森市新町一丁目3-7

電話番号:017-732-5271

ファックス番号:017-732-5272

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