なみおか今・昔117

町史かわら版(24)

−浪岡町史全巻完結−
〜編さん事業を終えるにあたって〜

浪岡町史編さん委員会

 平成7年の合併40周年を記念して始まった浪岡町史編さん事業も、本年、平成16年度をもって終了することになりました。
 この間、町史の通史編は第1巻(自然・原始・古代・中世T)、第2巻(中世U、北畠氏と浪岡城特集)、第3巻(近世)、第4巻(近現代)を、資料編は別巻T(絵図・寺社・仏像・絵馬・伝説・文化財・文書目録)、別巻U(石造記念物・棟札・紀行文・生活の技と規約・新聞記事・古写真など)の、全6冊を刊行しました。
 なお、小学生向けの「歴史副読本」は時間的な都合から割愛せざるを得ない状況となりました。
 10年間の調査活動や執筆作業を通じて刊行した「浪岡町史」6冊のほかに、町民各位から提供された史・資料は膨大な数に上り、それらすべてを刊行物として提示できなかったことに対しては、衷心よりお詫び申し上げます。
 そして編さん・編集・執筆・執筆協力の各委員はもちろんのこと、地域の「生の声」を聞くために置いた地区協力員と地区懇談会参加者の方々には、本事業の完成にあたって心からお礼を申し上げます。
完結した浪岡町史全6巻
完結した浪岡町史全6巻
 特に、監修の労を執って頂いた、村越潔先生には、紆余曲折うよきょくせつを経ての浪岡町史完結であったことから、言葉に言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱいであり、編さん委員会として、事業完遂の安堵感を得ているところでもあります。
 また、ここ10年間の中で鬼籍に入られた関係者もおられます。編さん委員の成田良治氏、同乗田松四郎氏、編集委員の葛西善一氏、執筆委員の七尾美彦氏らであり、地区懇談会で聞き取りの話し手をしていただいた長谷川佐次郎氏(北中野)をはじめとする明治生まれの方々も同様です。在天の霊に町史全6巻を献ずるものであります。
 最後に、現在浪岡町は青森市との合併に対して諸々の課題等もありますが、浪岡町という名がなくなったとしても、浪岡町史をひもときながら地域の歴史に思いをめぐらせていただきたいと願う次第です。

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 浪岡町史編さん室は、平成17年3月31日をもちまして閉鎖いたします。
以後、町史に関する問合せ、購入等は中世の館(62−1020)までお願いします。

『広報なみおか』平成17年(2005)3月1日号に掲載


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