安全でおいしい水を送るために

 安全でおいしい水を供給するために、水質検査は欠かせません。
 水源の上流域にある湧水や沢水から家庭の蛇口水に至るまでの水質を最新の機器や方法で、水質基準50項目などについて定期的に水質検査を行っています。

<主な検査機器>

【ICP発光・質量分析システム装置】 【イオンクロマトグラフ】
 水中の鉄やマンガン、亜鉛などの金属成分を分析する装置で、ごく微量の成分でも低濃度から高濃度まで測定できます。  水中の塩化物イオンや硝酸態窒素やカルシウム、ナトリウムなどのイオン類を分析する装置で、多くの成分を短時間で測定できます。 
誘導結合高周波プラズマ発光分光分析装置 イオンクロマトグラフ


【ガスクロマトグラフ質量分析装置】 【顕微鏡と写真撮影装置】
 水道水などにトリハロメタンや農薬などの成分が含まれていないかを調べる装置で、10億分の1以下の低濃度まで測定できます。  水源に生息する微生物などを調べます。
ガスクロマトグラフ質量分析装置 顕微鏡と写真撮影装置


【微生物による水質監視装置及び魚類による監視】
 水源となる水の水質異常をいち早く検知するため、有害物質に敏感な微生物による水質監視装置を設置するとともに、魚類による監視もあわせて行っています。
  水質異常監視装置
微生物による水質監視装置 魚類による監視


水質検査計画

 
水道部では、いつでも安全でおいしい水道水を市民の皆さまにお届けするために、毎年、水源から蛇口に至るまでの水質検査に係る方法等を定めた「水質検査計画」を策定し、水道水が水質基準に適合して安全であることの確認はもとより、高い品質を維持するための効率的・効果的な水質管理を行っています。
 市民の皆さまに本市の水道水の安全性について、ご理解を深めていただき、より一層安心して快適にご利用いただくため「平成23年度水質検査計画」を公表します。


◆平成23年度版水質検査計画の概要
◇定期検査地点 水源、水道施設、家庭の蛇口など115箇所
◇延べ検査件数 約1,300件
◇主な検査内容 @水質検査基準項目50項目(大腸菌や濁度、金属類など)
 水道法により健康の確保及び生活利用上の観点から基準値が設定された項目
 ・毎月〜3ヶ月に1回実施
A水質管理目標設定項目26項目(農薬類や水の腐食性など)
 水質管理上留意すべき項目
  ・3ヶ月1回実施
B水道部が独自に行う水質検査
 水源監視検査、処理工程の確認検査、病原性原虫検査など
  ・水源監視:年3回
  ・処理工程:毎月
  ・病原性原虫:3ヶ月1回実施

【水質検査計画の概要】

 ○平成22年度水質検査計画概要 (PDF 169KB)
 ○平成23年度水質検査計画概要 (PDF 145KB)


【水質検査計画】

 ○平成22年度水質検査計画 (PDF 1,970KB)
 
○平成23年度水質検査計画 (PDF 1,376KB)


水質検査の信頼性について
 水道水の安全性は、水質基準への適合性を水質検査により確認することで保証されることから、検査には高い精度と正確性に加え、客観性を兼ね備えた信頼性の確保が不可欠です。
 このため、水道部では水質検査部門に水道GLP(水道水質検査優良試験所規範)に基づく品質管理システムを導入し、平成22年2月22日には社団法人日本水道協会から、このシステムの運用が水道GLPの規格を満たしていると認定されました。
 これにより、水質検査結果に対する信頼性に新に客観的要素が加わり、水道水の品質に深く関わる維持管理体制の強化が図られるとともに、本市の水道水に対する皆さまからの信頼性の向上が期待できると考えます。
 今後とも、本市の安全・安心な水道水の安定供給に資するよう、水質検査部門における品質管理システムの継続的な改善を図り、より一層の信頼性の確保に努めて参ります。

平成21年度 水質検査結果及び評価

○平成21年度水質検査結果 (PDF 141KB)

 平成21年度に実施した水質検査の結果から、本市の水道水は水源の種類等により水質に特徴があるものの、水質検査結果表に示した水質基準項目50項目すべてにおいて基準に適合し、さらには多くの項目で基準値の10分の1以下で、過去の数値と比較しても変動が少なく安定しており、良好な水質と高い安全性を確保しています。
 ◆浄水場・配水所ごとの水質の特徴
横内浄水場 水温が四季を通じて低く、pH値は中性でカルシウム・マグネシウム(硬度)も低く、いわゆる軟水といえます。
堤川浄水場 浄水処理に水道用のカルシウム剤を使用しているため、硬度が他よりも高く、やや硬水といえます。
原別配水所 水源が炭酸を多く含みpH値が低いため、空気でかくはんする方法により中性に改善し、硬度は地質の影響で若干高めですが、軟水といえます。
油川配水所
天田内配水所
地下200〜400mの深井戸を水源とし、地質の影響でpH値や硬度が若干高めですが、軟水といえます。
花岡配水場 pH値は中性で硬度も低く、軟水といえます。

◆残留塩素
 水道水は塩素剤により消毒することが水道法で義務付けられていますが、浄水場などでつくられた水道水が蛇口に届くまでには、相当な時間がかかり残留塩素が消費されるため、水道部ではこの間も十分な消毒効果が保てるよう、蛇口水の残留塩素を0.30.5mg/Lの範囲を目標に管理を徹底しています。
 

 今後も引き続き、安全でおいしい水道水をいつでも安心して、快適にご利用いただけるよう、水源から蛇口までの水質管理を徹底し、皆さまに信頼される水道システムの運用に努めて参ります。


インフルエンザウィルスに対する水道水の安全性
 水道水は、鳥インフルエンザや新型インフルエンザなどのウィルスに対しても安全・安心です。
 
 鳥インフルエンザや新型インフルエンザなどのウィルスは、水道水の塩素消毒により感染力が消滅するため、水道水を介して人に感染することはなく、いつでも安心してご利用いただけます。
 水道部では、水道水の安全確保に万全を期すため、塩素消毒の適正管理などの衛生上の措置を徹底しています。

おいしい水の秘密

おいしい水とは?
 水を化学的に分析してみると、おいしい水の要件には次の項目があげられます。

▼おいしい水 水質比較表

  横内浄水場
配水池
(平成21年度)
おいしい
水の要件
(注1)
水質基準
(注2)
水質管理目標
設定項目
硬度 mg/リットル 15.1 10〜100 300以下 10〜100
蒸発残留物 mg/リットル 64 30〜200 500以下 30〜200
遊離炭酸 mg/リットル 1.7 3〜30 20以下
過マンガン酸
カリウム消費量
mg/リットル 0.9 3以下 10以下 3以下
臭気強度 1未満 3以下 異常でない
(注3)
3以下
残留塩素 mg/リットル 0.4 0.4以下 0.1以上
(注4)
1以下
水温 最高14.6℃ 最高20℃以下
注1: おいしい水の要件をすべて満たしていなければおいしくないということではなく、バランスがよければおいしく感じます。
注2: 厚生労働省令による。
注3: 検査方法は臭気によるものである。
注4: 水質基準ではないが、水道法で規定されている数値。


・硬度
  カルシウムとマグネシウム量の合計のことで、硬度の高い水(硬水)は、しつこい味がし、反対に硬度が低いと、淡白でコクのない水となります。
(10〜100mg/リットルが適)
・蒸発残留物
  水1リットルを蒸発させた後の残留物(カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムなどの鉱物イオン)で、これが多すぎると渋かったり、苦くなる半面、全くないと、味も素っ気もない水となります。
(30〜200mg/リットルが適)
・遊離炭酸
  水にさわやかな味を与えますが、多いと刺激が強くなります。
(3〜30mg/リットルが適)
・過マンガン酸カリウム消費量
  水中の有機物量を示す値です。有機物の多い水は、渋みの解消や消毒のために大量の塩素を必要とするので、水の味は劣ることになります。
(3mg/リットル以下が適)
・臭気強度
  水源の状況によりさまざまな臭いがつくと不快な味がします。
(3度以下が適)
・残留塩素
  水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味をまずくします。
(0.4mg/リットル以下が適)
・水温
  夏に水温が高くなると、あまりおいしくないと感じられます。冷やすことによりおいしく飲めます。
(最高20℃以下が適)

 

外観

 「水道法」では、水道水の外観は無色透明であることとされています。この外観要件の具体的な項目の一つに、「色度5度以下」、「濁度2度以下」であることと定められています。色度及び濁度が水質基準を超えるようになると、色や濁りが肉眼でも分かるようになります。

色度とは
 水の色(黄褐色)の程度を人工的な標準色度と比較して数値で表したものです。
 自然界における水の着色の主な原因は、樹木や植物の色素成分が水に溶け出したもので、浄水場の処理で取り除きますので、通常水道水にはほとんど色がありません。しかし、建物内の配管の鉄錆などにより赤褐色の色がつくことがあります。このような現象が確認された場合は、少し流して色がなくなってから使用してください。
【色の比較】
左・・・水質基準適合の水
右・・・水質基準不適合の水
※写真でも違いが分かるように、色を少し強調しています。
 
濁度とは
 水の濁りの程度を人工的な濁りと比較して数値で表したものです。
 河川水の濁りの原因は、主に粘土性物質などによるもので、浄水場のろ過で除きますので、通常水道水に濁りはありません。しかし、配管の鉄錆などにより濁り水が出ることがあります。このような現象が確認された場合は、少し流して濁りがなくなってから使用してください。
【濁りの比較】
左・・・水質基準適合の水
右・・・水質基準不適合の水
※写真でも違いが分かるように、濁度を少し強調しています。


味と臭い

 水道水の安全性・快適性を保つために、「水道法」で50項目におよぶ水質基準が定められています。
 このうち、水道水の味と臭いについては、「味」・「臭気」として基準が定められ、どちらも「異常でないこと」とされています。
 また、水の味や臭いに影響を与える項目についても、基準値が定められています。
 水の味や臭いの種類及び強さの感じ方には、大きな個人差がありますが、水道水の異常な味と臭気は、快適な利用の妨げになります。

水に溶けている物質の種類や濃度によって、水の味を感じます。
水の味は、地質、海水などの混入、配管の腐食などによることもあります。
通常と異なる水の味は、「すっぱい」、「しょっぱい」、「甘い」、「苦い」、「渋い」などがあります。
 
臭気
水源の状況などによって、水に種々の臭いがつくことがあります。
水の臭気は、水源で植物プランクトン(藻類)など生物の繁殖、地質、配管内面塗装剤などによることもあります。
臭気の種類は、芳香性臭気(メロン臭など)、植物性臭気(藻臭など)、土臭・カビ臭、生ぐさ臭・魚臭、薬品性臭気、金気臭、腐敗性臭気などがあります。
 
青森市の水道水の味と臭気は「異常でない」ことを確認しており、味や臭いに影響を与える項目(ナトリウム等)についても、全て水質基準値をクリアしています。


問合せ先
青森市企業局水道部横内浄水課
(TEL 017-738-6507)
最終更新日 2011/3/28