青森市を含む北東北や南北海道の「古代世界」の歴史や文化を探るため、日本海に面する各地域間の交流を伝える遺跡・遺物や資料を調査している。 ところで、3月中旬に日本海の対岸、ロシアのウラジオストクを訪れる機会があった。ウラジオストクは半島に広がる街で、西海岸のアムール湾は全体が厚い氷で覆われていた。アムール湾には中国黒竜江省に水源を持つラズドリナーヤ河(中国名
近世以前の日本では、岩木川の河口に港を設けた十三湊(現在の市浦村)のように、河口や マイナス20度を超える厳寒のロシア沿海地方では、海に囲まれて比較的暖かい冬を過ごす日本とは異なった港町の歴史を持っているようである。 【古代部会調査協力員 小嶋芳孝】 ※『広報あおもり』2001年6月1日号に掲載 |