帰化植物の中のヒメムカシヨモギ(北米原産)は、畑を耕作せずに放置すると、途端に増えるのでよく知られている。そのヒメムカシヨモギに限らず、帰化植物は一般に繁殖能力が高いと言われている。 あるとき、八戸市の種差駅に立ち寄った際、線路付近にコニシキソウ(北米原産)がたくさん生えていたことを覚えている。また、青森市内の新城付近の線路脇には見事なオオハンゴンソウ(北米原産)の群落が見られた。このオオハンゴンソウは北海道から渡ってきたものだと言う。
かつて、堤川岸でセイタカアワダチソウ(北米原産)を見かけたことがあったが、千刈の線路脇や新城でもこのセイタカアワダチソウを観察できるようになってきた。 今は、ビロードクサフジ(欧州原産)やベニバナボロギク(アフリカ原産)をはじめ、セイタカアワダチソウやホウキギク(欧亜大陸原産)がどのように増えていくのか観察している。 【自然部会執筆編集員 原子一男】 ※『広報あおもり』1999年10月1日号に掲載 |