田代平に通じる道路を大滝平から駒込川に降りると上松沢発電所がある。そこから約500メートルほど川を下ると突然川が無くなり、地響きがするような水の落下する音が聞こえてくる。滝である。滝口から覗き込むと足がすくむほど高い。滝の下の方に降りると、そこには落差約20メートルの「大滝」が見られる。滝口の水の幅は約2メートルであるが、落下地点では8メートル近くに広がっており、滝壺の幅は30メートルにおよぶ。水量が豊富で落差の大きい大型の滝である。 県内には、暗門滝(西目屋村)、松見ノ滝(十和田湖町)、くろくまの滝(鯵ヶ沢町)など有名な滝があるが、「大滝」はこれらに比べても見劣りしない。
この流域には「大滝」のほか5メートル〜20メートルの落差をもつ名もない多くの滝が随所に見られ、特に鳴沢が合流する付近の「 青森市で見られる滝には、このほか野内川支流小川目沢に「 【自然部会執筆編集員 佐藤巧】 ※『広報あおもり』1999年8月15日号に掲載 |